機構設立にあたって

 2024年に大学全入時代を迎えると言われていましたが、実際には、かろうじて受験生が上回りました。今後、しばらくの間は少し状況が改善されます。しかし、2035年には本当の大学全入時代が訪れます。現在でも、私立大学の定員充足率が低くなっていますが、国立大学もいずれ定員が充足できないところが出てくることは避けられない状況です。現状でも、地方国立大学では募集に相当な負荷がかかっています。地方国立大学が衰退してしまうと、その地域の活性化に大きな障害となり、最終的には日本全体の国力の低下を生むことになります。
 勿論、現在でも各大学は志願者確保のために常に多大な努力をしています。しかし、1大学の力でできることには限界があります。大学全入時代を迎えるまでの10年間の間に様々な全国規模の対策を講じ、国立大学入学希望者への様々な支援を与えるとともに、皆で力を合わせて「国立大学の魅力」を改めて全国に示すことが重要だと考えています。
 機構の設立が一助となれば幸いです。

一般社団法人高大院接続支援機構 代表理事
高木 繁

代表理事 プロフィール

高木 繁

TAKAGI Shigeru


一般社団法人高大院接続支援機構 代表理事
一般社団法人高大院接続支援機構 設立時社員

名古屋工業大学名誉教授
理学博士

Profile Picture

(経歴)
昭和54年3月 東京大学理学部化学科卒業
昭和56年3月 東京大学大学院理学系研究科化学専攻修士課程修了
昭和60年3月 東京大学大学院理学系研究科化学専攻博士課程修了
昭和60年4月 東京大学理学系研究科研究生
昭和63年4月 東京大学工学系研究科研究生
昭和63年5月 名古屋工業大学講師(化学教室)
平成 5年4月 名古屋工業大学助教授(化学教室)
平成 9年4月 名古屋工業大学大学院助教授(都市循環システム工学専攻)
平成17年4月 名古屋工業大学教授
令和 3年4月 名古屋工業大学名誉教授、名古屋工業大学参事(入試・安全管理担当)
令和 7年4月 一般社団法人高大院接続支援機構 代表理事

(役職)
平成17年4月 名古屋工業大学 アドミッション・オフィス長
平成25年4月 名古屋工業大学 学長特別補佐(入試広報戦略担当)
名古屋工業大学安全管理委員会化学薬品部会部会長